デロンギのエスプレッソマシン「アクティブ ECP3220J」と「スティローザ EC235J」の違いを徹底比較しました。
また、アクティブとスティローザ、どちらがおすすめなのかも合わせてご紹介します。
一見よく似た2機種ですが、ミルクフロッサーやお手入れ方法などに違いがあります。
主な違いは以下の6点です。
・水垢のお手入れ方法
・フィルターの数
・水タンクの容量
・大きさ・重さ
・カラーバリエーション
この記事では、ECP3220JとEC235Jの違いを分かりやすく解説するとともに、どちらが自分に合ったエスプレッソマシンなのかもしっかりお話していきます。
それでは、違いを詳しく見ていきましょう。
▼ミルクが泡立てやすい!デロンギ アクティブ ECP3220Jはココからチェック
▼維持コストが安い!デロンギ スティローザ EC235Jはココからチェック
デロンギ アクティブ ECP3220Jとスティローザ EC235Jの違い
まずは全体を比較表で見てみましょう。
比較項目 | アクティブ (ECP3220J) | スティローザ (EC235J) |
---|---|---|
水タンク容量 | 1.1L | 1.0L |
フィルター | 3つ | 2つ |
ミルクフロッサー | 二重構造ミルクフロッサー (スチームノズル+フロッサー) | フロッサーのみ |
フロッサーお手入れ | 取り外して洗浄可 | 取り外し不可 |
大きさ・重さ | 幅210×奥行265×高さ310mm・約4kg | 幅210×奥行265×高さ300mm・約3.2kg |
カラー | インテンスブラック、パッションレッド、トゥルーホワイト | ブラック、ホワイト |
付属品 | タンパー/計量スプーン、フィルターホルダー、除石灰剤 | タンパー/計量スプーン、フィルターホルダー |
大きな違いは「ミルクフロッサー」で、他にフィルターの数や付属品の内容なども違っています。
違い①ミルクフロッサー
デロンギ アクティブ(ECP3220J)とスティローザ(EC235J)の一番大きな違いはミルクフロッサーの構造です。
アクティブは二重構造のミルクフロッサーを採用。
スチームノズル+フロッサーの組み合わせで、きめ細かなマイクロフォームが作りやすいという特徴を持っています。
▼アクティブのミルクフロッサー
一方スティローザはストローのようなシンプルなフロッサーを採用しています。
▼スティローザのミルクフロッサー
どちらもミルクの泡立て自体は可能ですが、二重構造のミルクフロッサーの方が細かく均一な泡が作りやすく、ラテアートやなめらかな口当たりを求める人には大きな差になります。

初心者でも泡立てはできますが、実際には少しコツが必要です。
・ノズルの位置と角度の調整
・空気の取り込み量のコントロール
・温度管理(60〜65℃が理想)
・スチームの強さによる泡の粗さ
こういったポイントに気を付けないと、慣れないうちは泡が大きくなりすぎたり、ミルクが飛び散ってしまうことがあります。
アクティブの二重構造フロッサーは、こうした失敗を減らしてくれる設計になっていて、初心者に優しいと言えます。
ミルクフロッサーのお手入れ方法の違い
お手入れ方法は基本の流れはどちらも同じです。
①ミルクジャグに水を入れ、フロッサーを差し込み、スチームを出します。
②きれいなお湯になるまで①を繰り返します。
スティローザのお手入れはここで終わりですが、アクティブはその日の最終使用後にスチームノズルとフロッサーを取り外して水洗いする必要があります。
アクティブは水洗いという工程が増えてしまうものの、フロッサーを清潔に保ちやすいというメリットがあります。
違い②水垢のお手入れ方法
マシンを長持ちさせるために、3ヶ月〜半年に一度、水垢(スケール)の除去が必要です。
アクティブとスティローザでは、この水垢ケアの推奨方法が少し異なります。
アクティブの取扱説明書には「専用の除石灰剤を使用した除去方法」が記載されています。
一方、スティローザの取扱説明書には「お酢での除石灰方法」がメインで書かれており、除石灰剤の使用も可能とされています。※アクティブの説明書には、お酢を使ったケア方法の記載はありません。
取扱説明書や公式サイトでは明確な理由は書かれていませんが、アクティブは二重構造フロッサーを採用しており内部構造がやや複雑なため、お酢では部品に負担がかかるリスクがあるのかもしれません。
専用の除石灰剤はマシンに負担をかけずに安全に水垢を除去できるよう調整されています。
一方、スティローザのフロッサーはシンプルな構造なので、お酢でのメンテナンスでも問題が起こりにくいのだと考えられます。
維持コストにも違いが出る
アクティブの水垢ケアは専用除石灰剤を使用する必要があるため、維持コストにも違いが出ます。
専用除石灰剤は500ml入りで約2、500円(送料別)ほどで販売されており、1回のケアに100ml使います。
半年に1回のペースで水垢のお手入れをすると仮定すると、年間のコストは約1,000円ほどになります。
※送料まで加味すると約1,400円ほどの年間コスト。
スティローザはお酢を使用すれば1回あたり数十円程度で済むため、ほぼコストはかかりません。
マシンの寿命は5~10年程度ですので、長く使えば使うほど、累計の維持コストに差が生まれます。

なお、アクティブを購入すると専用除石灰剤がついてきます。
スティローザは付属品に含まれていません。
専用除石剤は消耗品なので買い足さないといけませんが、最初から付属しているのはありがたいですね♪
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違い②フィルターの数
デロンギ アクティブとスティローザは、フィルターの数にも違いがあります。
アクティブは「1杯用・2杯用・カフェポッド用」の3種類のフィルターが付属、スティローザは「1杯用/カフェポッド・2杯用」の2種類です。
スティローザは1杯用とカフェポッド用のフィルターが兼用になっています。
アクティブは用途ごとにフィルターがあるので分かりやすいのが魅力。
スティローザは1杯用とカフェポッド用が兼用になっており、フィルターの付け替えが少なく管理もシンプル。収納スペースも少なくて済みます。
なお、どちらも1杯・2杯抽出、カフェポッドに対応しているため、抽出できるコーヒーの種類や味に大きな差はありません。
違い④水タンク容量の違い
水タンクの容量にも違いがあります。
アクティブ:1.1L
スティローザ:1.0L
100mLほどの差なので大きな違いではありませんが、連続使用では差が出ることもあります。
エスプレッソ1杯あたりの抽出量は約30mL前後が目安です。
ラテやカプチーノの場合も、ミルクスチームを含めても1回あたりの水の消費量はそこまで多くありません。
そのため、1〜2杯の普段使いではどちらも十分な容量です。
ただし、来客時など連続して作る場合は、アクティブの方がやや給水の手間が減るメリットがあります。
違い⑤大きさ・重さ
大きさと重さも、若干の違いがあります。
サイズ:幅210×奥行265×高さ310mm
重さ:4kg
サイズ:幅210×奥行265×高さ300mm
重さ:約3.2kg
アクティブは高さが1cmほど高く、重さも約800gほど重いです。
アクティブの方が大きく重いのは、主に二重構造の高性能ミルクフロッサーや内部パーツの違いによるものと考えられます。
違い⑥ カラーバリエーション
カラーバリエーションも違います。
インテンスブラック、トゥルーホワイト、パッションレッド
ブラック、ホワイト
デロンギ アクティブ ECP3220Jとスティローザ EC235Jどっちがおすすめ?
ここまでの比較をふまえて、「結局どっちを選べばいいの?」という疑問にお答えします。
アクティブ ECP3220Jがオススメな人
・きめ細かなフォームミルクを安定して作りたい方
・初心者などミルクの泡立てに不安な方
・お手入れをしっかり行いたい方
・本体カラーは赤色がいい方
スティローザ EC235Jがオススメな人
・ミルクの泡立てに自信がある方
・お手入れの手間を減らしたい方
・予算を抑えて購入したい方
・維持コストをかけたくない方
・シンプルなデザインが好みの方
結局どっちがいいの?
アクティブ ECP3220Jが向いている人は、ミルクメニューをよく楽しみたい、フォームミルクの仕上がりにこだわりたい、初心者でも失敗なくミルク泡立てしたい人。
スティローザ EC235Jが向いている人は、エスプレッソをシンプルに楽しみたい、ミルク泡立てに慣れている人、手間やコストを抑えて使いたい人。
つまり、
ミルクメニューを楽しみたい&ミルク作りのサポートが欲しいなら → アクティブ ECP3220J
コスパ重視でシンプルに使いたいなら → スティローザ EC235J
どちらも魅力的なモデルなので、使い方や予算など、自分が重視したいポイントによって選んでみてくださいね。
自分にぴったりのエスプレッソマシンで、毎日のコーヒータイムを楽しみましょう♪
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